咳の原因と疾患

咳は咽頭や気管・気管支粘膜の刺激が誘引となって起こります。咳を起こす疾患や状態はたくさんありますが、長期間咳が止まらない場合は、呼吸器・神経等の何らかの疾患を疑う必要があります。咳が肺がんや結核の初期症状である場合もありますので、咳がなかなか止まらない場合は受診が必要でしょう。また、一回の咳で2Kcalのエネルギーを消耗するとも言われており、咳が止まらない場合にはエネルギーを著しく消耗します。風邪などでも咳がなかなか止まらない場合は栄養状態に注意する必要があるでしょう。咳が出ると「風邪だろう」と思う方がほとんどかもしれませんが、咳がなかなか止まらない場合は特に注意が必要です。慢性咳嗽(まんせいがいそう)と言われ、大変な苦痛を伴います。しかし咳は有害な症状かと言うと、そうとも言えません。水や食物を気管に吸い込んで激しく咳き込んだ経験は多くの方にあるでしょう。咳は本来、呼吸器を異物から守るための防御反射なのです。この場合の咳は止めないほうがいいのです。ただし、咳がなかなか止まらない、長引く場合は咳を止める必要があります。咳が止まらない原因としてはアレルギー、環境因子、感染、その他が考えられます。この場合は専門医による診断が必要な場合があります。咳が2〜3週間も止まらない場合や咳で眠れない、嘔吐症状がある場合は、一度かかりつけ医に相談しましょう。

咳が止まらない場合はまず受診と民間療法

咳が止まらない場合、まずはお医者さんへ行きましょう。風邪でしたら対処療法の薬が処方され、まもなく効いてくると思います。ですが「咳が止まらない」と言うだけでは、簡単に風邪と診断されかねません。ここは咳が止まらないだけではなく、症状をしっかりはっきり伝えることが肝心です。疾患によっては結果がすぐ出るとは限りませんし、薬の効果が現れるまで時間がかかるものもあるでしょう。それまでの間、昔から咳が止まらないときにいいと言われてる民間療法を試す価値はあるかもしれません。有名なところで「大根蜂蜜」「レンコン汁」などがありますが、くれぐれも自己責任で行ってください。今は色々調べる手段がありますので便利ですね。先ほど「咳 止まらない 民間療法」などのキーワードで検索してみましたら、日本で伝統的に行われているものや、海外の民間療法などもありました。他には咳が止まらない状態ですと、風邪と勘違いされ、お互いにいやな思いをするのも気分が悪いので、マスクをしましょう。やはり咳によって周囲に咳の飛沫が半径2〜3メートルも飛んでしまいますので、マスクをする「咳エチケット」なるものも提言されているようですね。いちいち「風邪じゃないから」と説明するよりは、「咳エチケット」に則った方法を選択するのが賢いかもしれません。

小さい子どもの咳

お子さんや赤ちゃんの場合はまた違ってくるでしょう。咳が長引いてなかなか止まらない原因は様々ありますが、はしかやインフルエンザ、百日咳、クループ症候群、肺炎、気管支炎、気管支喘息などの病気が原因として考えられます。咳が止まらなければ赤ちゃんは気管支が狭いために呼吸が困難になります。子どもは自分では症状を伝えられませんので周りの大人が詳しく観察し、医師に伝えねばなりません。大切なのは「いつから」「どんな」咳が出ていて止まらないのかということです。コンコンと乾いた咳、ゼコゼコ湿った咳、咳と共にゼイゼイヒューヒューいうか、どの時間帯に多いか、咳の出る状況、また発作的に咳が出るかなどです。また、熱の有無も重要です。注意しなければならないのは咳込んでいるとき、横になれず座って大きく肩で息をして顔色が悪いなどの場合です。咳が止まらず呼吸困難を起こしている可能性が高い場合は、早急に医療機関を受診してください。咳が止まらない状態が続くときは、大人でも体力を消耗します。小さいお子さんの場合は元もとの体力が少ないので、更に気をつけたほうが良いでしょう。咳により嘔吐することもしばしばあります。受診の際にはビニール袋を持っていくと良いでしょう。出来るだけ、いつもと様子が違うなと思ったら咳がひどくなる前に受診するようにしましょう。

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